TOEIC と 英検の相関関係                       
TOEICと英検は,みなさんご存じのように英語検定の2大試験です。ビジネスマンは TOEIC への関心が強く,大学生は TOEICと英検の両方に,高校生は英検に関心があるようです。TOEICは日常的コミュニケーション及び簡単なビジネス業務が行えるかを見るいわば無味乾燥とした試験であり,一方の英検は TOEIC からビジネス関係の語いを減らし(英検2級),さらに英語特有の言い回しやイディオムを含め(英検準1級,英検1級)より幅の広い英語力を見る試験です。


● TOEIC と 英検2級 の相関関係
英検2級は高校卒業程度の英語力が合格基準と言われる.しかし,私達の印象では英検2級取得者の英語力はかなり貧弱である.正確に英語が読めず,かなりブロークンな英語しか書いたり話したりできなくても英検2級は合格してしまうようである.従って,同じ英検2級合格者でもぎりぎり合格した人と余裕で合格した人との間の英語力の差にはかなりの開きがあり,よって TOEICとの相関関係にもかなりばらつきが出る.
TOEICのスコア 英検の合格可能性
300点台 20%ぐらい
400点台前半 30%ぐらい
400点台後半 50%ぐらい
500点台前半 70%ぐらい
500点台後半 90%ぐらい


● TOEICと英検準1級の相関関係
英検準1級の問題の方が TOEIC より難しい.英検準1級は英字新聞の社会面が辞書なしでだいたい読めるレベルを想定していると思う.TOEICは多少ビジネス向けの語い(例: invoice 「送り状」)を取り込んではいるがいたってスタンダードな語いしか含まれておらず一方,英検準1級は,TOEICの大半を占めるスタンダードな語いプラス英語特有の比喩的な表現や口語的なイディオム(例: under the weather「気分が悪い」,be in with ...「<人>に気に入られている」)などもかなり含まれバラエティーに富んでいる.一般的には TOEICが700点以上に達していないと英検準1級は受かりづらい.
TOEICのスコア 英検準1級の合格可能性
500点台 10%ぐらい
600点台前半 30%ぐらい
600点台後半 40%ぐらい
700点台前半 50%ぐらい
700点台後半 60%ぐらい
800点以上 80%ぐらい


● TOEIC と英検1級の相関関係
英検1級は TOEIC に比べかなり難しい.英検1級は TIME や Newsweek のカバーストーリーが辞書なしでだいたい読めるレベルを想定していると思う.つまり,TOEICでは対象とならないようなかなり豊富な語彙力が要求される.聞き取りでは アメリカの ABC ニュースの(専門的でない)話題がなんとか理解できるぐらいの能力を求められる.また,現実の社会問題に関する課題英作文が出題されるため、TIMEやNEWSWEEKレベルの英文に普段から親しんで自分の考えを英語で書けるようにならないと,たとえTOEICで900点以上の英語の『読み・聴き』能力がある人でも英検1級一次合格は困難になる.和文英訳能力は問われないため,和英翻訳による英作文ではなく英語で考えてそのまま英語で書ければ有利になる.そのためにはまず,ALLINONEのような直読直解方式で英語を英語のまま理解する能力を養成して大量の英文をインプットすることが欠かせない.
TOEICのスコア 英検1級の合格可能性
700点台 10%ぐらい
800点台前半 25%ぐらい
800点台後半 40%ぐらい
900点以上 70%ぐらい